学校図書館運営支援員さんよりおすすめの本  
 
 『ひ・み・つ』 著:たばた せいいち    (7月のおすすめ)
  R元年度
主人公のゆうきは、
たなばたに80歳になるおばあちゃんに手紙を書きます。
『プレゼントにいちばんほしいものはなんですか。』
おばあちゃんがほしいものは、ゆうきだけに教えてくれたひみつの願い事。
その願いをかなえるために、ゆうきは魔法の帽子をかぶり・・・。
おばあちゃんのためにとひたむきなゆうきに、元気がもらえる本です。

 『むしとりにいこうよ!』 著:はた こうしろう 
虫とり名人のおにいちゃんと出かければ、いろんなところにたくさんの虫を見つけて
名前や特徴を教えてくれます。
イタドリハムシ、アカガネサルハムシ、ゾウムシ・・・などなど 
耳にしたことがない虫がたくさん出てきて、思わず『へぇ~』とつぶやいてしまいます。
虫や植物に興味があり、図鑑が大好きな人に読んであげたい1冊です。
 
 『いいから いいから』 著:長谷川義史    (6月のおすすめ)
  R元年度
あるひのゆうがた。
かみなりがゴロゴロなった。ぴかっとひかって、ドーンといった。
きがつくと、めのまえにかみなりのおやこがすわっていた。

突然やってきたかみなりの親子を、おじいちゃんは「いいから いいから」と
もてなします。おへそをとられても「いいから いいから」。こんなお気楽な
おじいちゃんがそばにいてくれたら、毎日楽しいでしょうね。

 『狂言えほん かたつむり』 文:内田麟太郎 絵:かつらこ 
あるおやしきの家来の太郎冠者は、あるじにかたつむりをとってくるように
命じられました。しかし、かたつむりが何なのかまったく知りません。
かたつむりを探しに出た太郎冠者は、あるものをかたつむりと勘違いします。 

この絵本は、日本の伝統芸能である狂言の演目【蝸牛】を、美しくアレンジしたものです。
親子で声に出して読んで楽しんでください。

        
 『桜守のはなし』 作:佐野藤右衛門 講談社    (3月のおすすめ)
  H30年度
桜の木の手当てをしたり 桜の新種を探したりする
佐野藤右衛門(さのとうえもん)さんは桜守(さくらもり)と呼ばれています。
京都の 植藤造園の十六代目です。
桜の命を守る仕事とは・・・?
春夏秋冬の季節ごとに 桜守の仕事を 見やすい写真で紹介しています。
関西弁の話し言葉で書かれていて 
佐野さんのお話を 聞いているような感じになりますよ。
今年のお花見の前に または後に ぜひ読んでみてくださいね。

 『ランドセルは海を越えて』 写真・文:内堀タケシ ポプラ社 
日本では 小学校に入学する時に 当たり前のように準備するランドセル。
世界にはランドセルもなく 学校へ行くのも ままならない国もあります。
日本で6年間使った後のランドセルを 
アフガニスタンに 文具と一緒に贈る活動があることを 知っていますか?
この本は 10年以上アフガニスタンに通い続け
その活動を取材し続けた カメラマン:内堀タケシさんの 写真絵本です。日本からやってきたランドセルは 
アフガニスタンの子どもたちにとって 宝物です。
写真と共に アフガニスタンの子どもたちの
いろいろな思いが伝わってくる絵本です。
゛年のせいにしては いけない!˝ と、元気がもらえる本です。

 『生 き る』 作:谷川俊太郎 福音館書店    (2月のおすすめ)
  H30年度
詩人 谷川俊太郎さんの代表作の一つ「生きる」。
この詩から新たに生まれた絵本です。
私たち大人は学生の頃に読んだり暗唱したりして、多くの人が この詩に出会って人生を考えたものです。
何気なく過ごす日常の中に、生きていることのすべてがある・・・。
絵本で見ると、さらにわかりやすいですよ。
大人も子どもも、いっしょに楽しむことができる絵本です。
たまにはこんな絵本もいかがでしょう。

 『だって だって のおばあさん』 作・絵:佐野 洋子 フレーベル館 
小さな家に、98歳のおばあさんとオスねこが住んでいました。
99歳の誕生日におばあさんはケーキを焼き、ねこは ケーキに立てるろうそくを買いに行きます。
でも あんまり急いだせいで、ねこはろうそくを落としてしまいます。
残ったろうそくは5本だけ・・・。おばあさんはケーキのろうそくに火をつけて、「今年、私は5歳になったのよ!」・・・。これまでは、「だって 私は98歳だもの。」と、めったに外にも出なかったのに・・・。
「だって 私は5歳だもの。」と、魚を釣ったり川を飛び越えたりといろんなことにチャレンジします。
気持ちの持ち方ひとつで、こんなに人は変わるのか・・・。
゛年のせいにしては いけない!˝ と、元気がもらえる本です。

 『まゆ と うりんこ』 作:富安陽子 絵:降矢なな 福音館書店    (1月のおすすめ)
  H30年度
今年の干支、イノシシが出てきます。
やまんばの娘まゆは、森で迷子のイノシシの子どもを見つけます。
そして、イノシシのお母さんが見つかるまで、イノシシの子、うりんこぼうやのお世話を一生懸命にします。
気持ちはすっかり、うりんこぼうやのお母さんです。
まゆとうりんこが、シロツメクサの上で、くっついて丸まってお昼寝するページは必見です。
いやされますよ~。 

 『学習まんが 少年少女 日本の歴史22 平成の30年』 解説:金谷 小学館 
学習まんが 少年少女 日本の歴史の最新刊です。
巻頭の歴史年表を読むと、平成30年間の日本と世界の主なできごとが一目でわかります。
また、平成元年から30年までに登録された日本の世界遺産がカラー写真付きで掲載されています。
自然災害は、日本地図の中に書き込まれていて、北から南まで日本各地で災害がおこったことがわかります。
バブル・消費税・インターネットなど、平成の時代を振り返ることができる一冊です。

 『トラのじゅうたんに なりたかったトラ』 作:絵:ジュラルド・ローズ 岩波書店    (12月のおすすめ)
  H30年度
王様一家が楽しそうに ごはんを食べているのを 窓から見たトラは自分もなかまに入りたいと思います。
そして ある日 宮殿の庭にトラの毛皮が干されているのを見つけると・・。なんとトラの毛皮を茂みにかくし 自分が洗たくひもにぶらさがったのです。王様一家にバレないか ドキドキしながらくらしていると宮殿にどろぼうが入ります。どろぼうをつかまえたトラは 王様一家から大切にされ ずっと宮殿で くらせることになりました。
とっても ゆかいなお話です。 

 『なぞなぞのすきな子』 作:松岡享子 絵:大社玲子 学研 
この本は なぞなぞの好きな女の子のお話です。
毎日 うちでお母さんとなぞなぞをしていたのですが ある日 別の人をさがしておやりなさい と言われます。
女の子は なぞなぞの相手をしてくれる人をさがしに 森へ行きます。
そこで オオカミと出会います。
オオカミは 女の子から出されたなぞなぞの答がわからず 森の中で目をつぶったまま ずっとずっと考えます。
なぞなぞの答は いったい何だったのでしょう?
オオカミは 答えられたのかな・・・?

 『もり の かくれんぼう』 作:末吉暁子 絵:林明子 偕成社    (11月のおすすめ)
  H30年度
 葉っぱが色付く今頃になると読みたくなる本です。
公園でお兄ちゃんと遊んだ帰り道、けいこは見たことのない大きな森に迷いこみます。そして、森の動物たちと「かくれんぼう」をすることになります。ページを開くと森の木や草むらの中に、動物たちがかくれています。じっくり、よ~く見て動物たちを見つけてくださいね。
そして、本の中で秋の気分を味わいながら動物たちとの「かくれんぼう」を楽しんでくださいね。 

 『春さんのスケッチブック』 作:依田逸夫 絵:藤本四郎 汐文社 
父とケンカをして家出した主人公のツヨシ。
新幹線に乗って長野県に住む春おばさんを訪ねます。そこで、おばさんの60年前の話を聞くことになります。二人は翌日、無言館(画家になろうと美術学校に行ったけど、戦争で亡くなった学生たちの絵や作品を展示した美術館)に行きます。絵や遺書を見てツヨシは、当時の運命に逆らうことができない学生たちの無念さと、自分に与えられたチャンスの中で、精一杯生きた彼らの思いを感じるのでした。
今の自分を振り返るきっかけになる一冊です。

 『ざぼんじいさんの かきのき』 作:すとうあさえ 絵:織茂恭子 岩崎書店    (10月のおすすめ)
  H30年度
  「だれにも やるもんかい!!」
 ざぼんじいさんは、甘い柿をいつもひとりじめ。
 そんなある日、お隣りにまあばあさんが引っ越してきました。
 まあばあさんにあげるのは柿の実ではなく、葉っぱや小枝ばかり。
 それでも、まあばあさんは、「うれしいわ、ありがとう!」ともらって帰ります。
 まあばあさんは、葉っぱや小枝をいったい何に使ったのでしょう・・・?
 最後は、ほんわかと心があたたかくなるお話です。 

 『西の魔女が死んだ』 作:梨木香歩 新潮文庫 
 主人公のまいは、中学校に入学してすぐ、学校へ行けなくなってしまいます。
 そこで、西の魔女こと、ママのママ、つまり、おばあちゃんのもとで魔女になるための修業をします。
 約1か月の自然豊かな暮らしの中で教えてもらったことは、何でも自分で決めること、決めたことをやり遂げることの大切さでした。
 答えを示されるのではなく、いつも見守る姿勢で教えてもらいました。
 その大好きなおばあちゃんが・・・。
 本のタイトルはちょっとこわいですが、元気と涙が出るお話です。

 
 『ちょろりんのすてきなセーター』 作:絵 降矢なな 福音館書店  (2月のおすすめ)
  H29年度
  寒がりやのとかげのちょろりんは、ある日町で、あたたかそうなセーターを見つけます。ちょろりんは、じいちゃんの家でお手伝いをしてお金をため、セーターを買いに店へ行きましたが、そのセーターはとかげ用ではありませんでした。すると、お店のおばさんが…。

 『しんせつなともだち』 作: ファン・イーチュン 絵:村山知義 訳:君島久子  福音館書店
  雪がたくさん降ってきて、食べるものがなくなった子ウサギは、食べ物を探しに出かけました。すると、雪の中にかぶを2つ見つけました。子ウサギは1つを食べ、1つはろばの家へ置いていきます。
 食べ物を探しに出かけていたろばが家へ戻りかぶを見つけました。1つのかぶが友だちから友だちへ届けられていく、友の優しさで心があたたかくなる絵本です。
 
 『ばばばあちゃんの おもちつき』 作: さとうわきこ 福音館書店   (1月のおすすめ)
  H29年度
  雪合戦でおなかがペコペコの子どもたちに、ばばばあちゃんはおもちを作ることにしました。
 ばばばあちゃんが、おもちのおいしい作り方を教えてくれます。そこに、子どもたちのアイデアも加わって、いろんなおもちができました。
 きなこやあんこ、なっとうにおかし入りのおもちまで。思わず作ってみたくなる料理がたくさんです。

  『ろくべえ まってろよ』 作・灰谷健次郎 絵: 長 新太 文研出版 
  「きょゆーん わんわん」犬のろくべえが、深い穴の中におちてしまいました。子どもたちがのぞいてみても姿はみえません。
 だんだん元気がなくなってくるろくべえ。子どもたちは、助け出すためいろいろ作戦を考え試してみます…。
 
 『オオカミと石のスープ』 作・絵: アナイス・ヴォージュラード 訳: 平岡 敦  徳間書店   (12月のおすすめ)
  H29年度
  ある冬の夜、動物たちの村へ、年老いたオオカミがやってきました。めんどりの家のドアをたたき、「だんろで少し暖まらせてください。そうしたら、石のスープを作ってあげましょう。」と言いました。めんどりは、石のスープを飲んでみたくなり、ドアを開け、オオカミを家の中に入れてしまいました。
 オオカミが石のスープを作り始めたところに、またドアをたたく音が…。次々に訪れる村の動物たちにとまどうオオカミ。はたして、石のスープは完成するのか?

 『おでん おんせんにいく』 作・中川ひろたか 絵: 長谷川義史 佼成出版社
  おでんの親子が温泉ランドに行くことに。早速、お父さんのさつまあげさんが、予約の「おでんわ」をして、「おでんしゃ」に乗り、出かけました。
 温泉ランドには、「おしるこのゆ」や「クリームシチューのゆ」「ゆどうふのゆ」などいろいろなお風呂がたくさん。ダジャレも楽しい読み物です。
 
   『がまんのケーキ』 作・絵: かがくい ひろし 教育画劇   (11月のおすすめ)
H29年度
  買い物に行ったけろこさんが帰ってくるのを待っているこいたろうとかめぞう。目の前には、おいしそうなケーキが。大好きなけろこさんと一緒に食べる約束です。「ねえ もういいんじゃないかなー かめぞうさん」 おいしそうなケーキを前に、こいたろうとかめぞうはがまんできるのか?
 

『ちいさなはくさい』 作・くどうなおこ 絵: ほてはまたかし 小峰書店
  畑からはみだした小さな白菜。そばには大きな柿の木が。白菜は柿の木にいろいろおそわりながら成長していきました。しかし、他の白菜に比べると小さく、収穫されずに残されてしまいます。
 広い畑に小さな白菜がひとりきり。やがて、小さな白菜のもとに春がやってきて…。

 
 『だれのものでもない 岩鼻の灯台』 文・山下明生 絵: 野田尚子 絵本塾出版   (10月のおすすめ)
H29年度
 
  岬の先のとがった岩場に古い灯台が立っていました。ところがある日突然、その灯台はお役ごめんとなったのです。だれのものでもなくなった灯台。暗い海を照らしていた明かりも消えてしまいました。
 そこへ、「ちょっとおじゃましてもいいですか?」と、のらネコ一家がやってきました。次におとずれたのは、ムササビの家族。やがて、ひとりぼっちだった灯台にいろんな生きものが集まってきて…。
 
『ファーブル先生の昆虫教室』 文・奥本大三郎 絵: やましたこうへい ポプラ社 
  朝日小学生新聞の人気連載が本になりました。「ファーブル昆虫記」を小学生向けに訳してあり、アリの行進のひみつや、チョウの飛び方など、14種類の昆虫の不思議がやさしい文章と細かいイラストで描かれています。
 ファーブル先生の楽しい昆虫教室を一度のぞいてみてください。
 
 『はしれ、ゴールのむこうまで!』 作・くすのきしげのり 絵: 稲葉卓也 講談社   (9月のおすすめ)
H29年度
  夏休みが終わって、運動会の練習がはじまった。つなひき、玉入れ、ダンス、そして…徒競走。
 主人公のそうたは、徒競走が大きらい。そんなそうたに校長先生は「ゴールで走るのをやめちゃダメなんだ。ゴールのむこうまで走るんだ。」と教えてくれました。
 いよいよ運動会当日、そうたはゴールテープを切ることができたのでしょうか?
 
『おばけのソッチ およめさんのまき』 作・角野栄子  絵: 佐々木洋子 ポプラ社 
  ソッチは小さなおばけの女の子です。おばけだけど、ちゃんと小学校の1年生です。
 運動会のおむこさんおよめさん競走で、ソッチはおよめさんに。大好きなケンくんは、ソッチを選んでくれるでしょうか?
 
 『青いかいじゅうと赤いかいじゅう』 作: ディビット・マッキー 文: きたざわ きょうこ アーニ出版    (8月のおすすめ)
H29年度
  むかし、高い山をへだてて、青いかいじゅうと赤いかいじゅうが住んでいました。
 二ひきは、いつも山にあいている穴をとおしておしゃべりしました。
 しかし、ある日二ひきはけんかをしてしまいます。青いかいじゅうが山の向こう目がけて石を投げれば、赤いかいじゅうも大きな石をけりあげました。やがて、山はすっかりくずれてしまい……。
 今まで見えなかったものが見えてきて、お互いを思いやる気持ちが芽生えてきたのでした。
 
 『はなび』 作・絵: 秋山とも子 教育画劇    (7月のおすすめ)
H29年度
 ここの町の人たちの一番の楽しみは、お祭りで自分の花火をあげることです。
 花火工場で働くあやこさんを通して、はなびの作り方や、町の人たちの花火にこめた想いが細かく描かれています。

 『オニヤンマ空へ』 作:最上一平 絵:市居みか 岩崎書店  
 夏のはじめ、たけるの家ではお墓参りをすることになっています。そして、その帰りに小川で大きなヤゴをとりました。
 ある朝、ヤゴは羽化してオニヤンマに成長していました。たけるは、生後わずか7日で亡くなった妹とオニヤンマの命を重ね、オニヤンマを生まれた場所にかえしてやることにしました。 
 
 
『あめふり』 作・絵: さとう わきこ 福音館書店    (6月のおすすめ)
H29年度
  
 ずっとずっと、雨がじとじとふっています。ばばばあちゃんが、「ちょっとちょっと、雲の上の雨ふらしさん。ときどき休んじゃくれないかね。」と空に向かって言ったけど、前よりもひどくなるばかり。
 そこで、ばばばあちゃんは、雲の上の雷に向かって大声で言った。
 「ようし、こっちにも考えがあるよ。」と。
 さて、ばばばあちゃんは、どうやって雨を止めたのでしょう?
 
『あめのもりのおくりもの』 作・絵: ふくざわ ゆみこ 福音館書店  
  ゴロゴロ ピッシャーン! 森に嵐がきています。クマさんは雷が大きらい。頭からふとんをかぶってふるえています。
 そんな時、クマさんの家にやってきたのは、仲良しのヤマネくん。ヤマネくんは、なないろ谷に、あじさいを見に行くと言って、ひとり出て行きました。
 しかし、外は大洪水。心配になったクマさんはヤマネくんを探しに出かけます。
 クマさんとヤマネくんのお互いを思う気持ちに心温まるお話です。
 
 『げんきにおよげ こいのぼり』 作: 今関信子 絵: 福田岩緒 教育画劇   (5月のおすすめ)
H29年度
  
  こいのぼりの由来知っていますか?
 こいは若葉のころ、川をのぼりはじめるといいます。流れに逆らって泳ぐのです。
 侍の旗のぼりをヒントに、町人のためにこいのぼりは作られたのです。
 
『行事むかしむかし』 文: 谷 真介 絵: 赤坂三好 佼成出版社  
  なぜ、5月5日に、しょうぶの葉をお風呂に浮かべて入るようになったのでしょうか?
 昔から行われているまつりや行事は、どのようにして生まれてきたのか。1月から12月までの行事の由来がわかる昔ばなしとミニ解説もついています。
 
 
 『とん ことり』 作: 筒井頼子 絵: 林 明子 福音館書店   (4月のおすすめ)
H29年度
  
  かなえは、山のみえるまちにひっこしてきました。荷物の整理を手伝っている、玄関から「とん ことり」と小さな音がしました。見に行ってみると郵便受けの下に、すみれの花束が落ちていました。次の日は「とん ことり」の音とともに、たんぽぽが、その次の日は手紙が入っていました。
 友だちになりたいけれどはずかしい。声をかけたいけれどなかなかかけられない。新しい友だちと出会うこの時期にぜひ読んでみてください。

 『おはなみ』 作: くすのきしげのり 絵: まるやまあやこ あかね書房  
  日曜日の朝、ハルトが大きなサクラの木のある公園に遊びに行くと、ミキがおばあちゃんと掃除をしていました。昨日「おはなみ」をしていた人が出したゴミを片付けているのです。
 どうしてそんなことをしているのかハルトが聞くと、おばあちゃんは「サクラの花も私たちのことをちゃんと見ていると思うの」と答えます。
 その言葉でハルトはサクラにきれいな公園を見せてあげたいと思うようになります。 最後には、ハルトとミキのすてきな約束が交わされます。
 
 『ユウキ』 作: 伊藤 遊 絵: 上出 慎也 福音館書店     (3月のおすすめ)
H28年度      
  ケイタの前に現れる転校生の名前はいつも「ユウキ」。そして、6年1組に来た転校生の少女の名前も「ユウキ」だった。彼女がまきおこす不思議な出来事に、みんなはおどろくが、しかしそれがもとで彼女は孤立することに。
「ユウキ」はありのままの自分で卒業を迎えることができるのか?、
 
『劇団6年2組』 作: 吉野 万里子 絵: 宮尾 和孝 学研  
  6年2組は、卒業前のお別れ会に劇を発表することになった。きっかけは、学校で劇団の上演を見たこと。台本は「シンデレラ」に決まったが、役の気持ちどころか友だちの気持ちすらわからない。台本に、自分たちの言葉を入れながら、劇を完成させていく。果たして劇は成功するのか?
 
『卒業の歌~ぼくたちの挑戦~』 作: 本田 有明 PHP研究所  
  6年3組は体育の30人31脚も学校祭の出し物も、クラス全体でやることは、たいていうまくいかない。そんな3組が合唱コンクールの自由曲を創作することに。作詞は翔太、作曲は真里絵、題名は「卒業の歌は出会いの歌」 練習を重ねるごとにバラバラだった3組がひとつにまとまっていき、合唱コンクールの日を迎えるが…。 巻末には楽譜も載っています。

 
  『それからのおにがしま』 作: 川崎 洋 絵: 国松エリカ 岩崎書店      (2月のおすすめ)
H28年度  
 ももたろうのオニたいじのあとのお話です。
 ももたろうにやっつけられたオニたちは、すっかりおとなしくなり、人間の子どもたちと交流が始まります。
昔話のももたろうからは想像できないほど平和なお話です。
 
『オニの生活図鑑』 文・絵: ヒサ クニヒコ 国土社  
 昔話に出てくるオニは、みんな退治されてしまって、今の日本ではだれも見ることができません。そんなオニたちが、姿を消してしまう前の生活を調べたのがこの本です。
 オニには海のオニと山のオニがいて、きらいな食べ物はやっぱり桃と豆。オニのお祭りや成人式だってあります。
 もっとくわしく知りたかったら、この図鑑を読んでみてください。 

 
 『カレンダーのはなし』 作: 木坂 涼 絵: 山口マオ セーラー出版       (1月のおすすめ)
H28年度  
 
  1月は2月に 「ぼくは、一年のすべてを背負ってたつ感じで背中がとっても重いんだ。だからこの重さを12か月みんなで分けもつことはできないだろうか。」と相談しました。
 そこで、2月は3月に、3月は4月に相談していきます。
 さて、1月は背中の重さをみんなで分けもつことができたのでしょうか?
 
『ロージーのおさんぽ』 作: パット・ハッチンス 訳: わたなべしげお 偕成社  
  めんどりのロージーが、晩ご飯の前におさんぽにでかけました。すまして歩くロージーの後をキツネが追いかけてきます。
 さんぽを楽しむロージーと、後を追うキツネにおこるアクシデントがユーモアたっぷりの絵で描かれています。絵を楽しむ絵本です。
 
 『たべるのだいすき!ーみんなげんきー』 作: 吉田隆子 絵: せべまさゆき 金の星社      (12月のおすすめ)
H28年度  
 
  「昨日の夕ご飯なに食べたかな?」 食べ物は、太陽や土や空気や水から元気をもらっているんだよね。元気な食べ物を食べるから、わたしたちは元気になれるんだよね。楽しく食べて、食べ物の元気をたくさんもらおう。
 
『やさいのおしゃべり』 作: 泉 なほ 絵: いもとようこ 金の星社  
  きゅうりがきらいなれいちゃん。お母さんが買ってきたスーパーの袋の中をのぞきこんで「あっ れいのきらいなきゅうりだ!」とひと言。
 れいぞうこのやさい室には、いろんなやさいが入れられていて、いつ食べてもらえるか不安いっぱい。やさいのひみつのおしゃべりに大人も反省させられます。
 さて、きゅうりは、れいちゃんに食べてもらえたのかな?
 
 『けんかのきもち』 文: 柴田愛子 絵: 伊藤秀男 ポプラ社     (11月のおすすめ)
H28年度 
  けんかをしたら、どんな気持ちかな?
主人公たいは、友だちのこうたとけんかをしてしまいます。家に帰ってもくやしくて、泣いても泣いても泣きたい気持ちがなくなりません。さて、2人はどうやって仲直りしたのかな?

  『ともだちのしるしだよ』 作: カレン・リン・ウィリアムズ、カードラ・モハメッド 絵: ダーク・チャーカ 訳: 小林 葵 岩崎書店 
  難民キャンプに暮らす、リナとフェローザ。ある日、2人は救援物資から片方ずつサンダルを見つけました。その青い花かざりのついた黄色いサンダルは友情のあかしとなったのです。しかし、その後、リナはアメリカへ行くことになり… 友だちのしるしのサンダルはどうなったのでしょうか?
 
 
 『なぞなぞの本』 編: 福音館書店編集部 福音館書店   (10月のおすすめ)
H28年度  
 
10月27日(木)~11月9日(木)は「第70回読書週間です。この機会に、読書を楽しみましょう。
 「右の手ではもてないものなあに?」(長野県のなぞなぞ)
この本には、世界各地から集められたなぞなぞがいっぱいつまっています。読んだらきっとだれかになぞなぞを出したくなる本です。(なぞなぞの答え:右手)
 
『ウルパン・オコサ』 作: 谷川晃一   童心社 
 「1」と「2」だけでかずあそびしよう。「1」はウラパン、「2」はオコサ。さるが1ぴきでウラパン。バナナが2ほんでオコサ。ページがすすむごとに、出てくる数が増えていき、だんだん難しくなります。かずあそびしながら絵本を楽しんでください。

 
 『さかさことばで うんどうかい』 文・絵: 西村敏雄  福音館書店     (9月のおすすめ)
H28年度 
 ぱんくいきょうそう「ぞうくん ぱん くうぞ」 しんたいそう「うまが まう うまく まう」 動物たちの運動会は、下から読んでも同じ『回文』がたくさん。
思わず、声に出して読みたくなる絵本です。
 
『ルドルフとイッパイアッテナ』 文: 斉藤 洋 絵:杉浦範茂  講談社 
 ひょんなことから、トラックで遠くの町まで来てしまったルドルフは、その町で教養のあるノラねこのイッパイアッテナと出会い、人間とのつきあい方や食べ物のもらい方、それに読み書きまで教えてもらいます。
「ことばを乱暴にしたり、下品にしたりするな。しぜんに心も乱暴になったり、下品になったりしてしまうもんだ。」
イッパイアッテナの言葉で成長していくルドルフの冒険の物語です。
 
 『へいわって どんなこと?』 作: 浜田桂子  童心社   (8月のおすすめ)
H28年度 
 「へいわってどんなこと? きっとね、へいわってこんなこと。せんそうをしない。ばくだんなんかおとさない。いえやまちをはかいしない。」
友だちと遊べること、勉強できること、ごはんが食べられることも平和だからできることかもしれません。
みんなにとって、平和ってどんなことかな?
 
 『トマトさん』 作: 田中清代  福音館書店     (7月のおすすめ)
H28年度
  ある夏の昼下がり、まっかにうれたトマトさんが、トマトの木からどったと落ちた。小川で泳ぎたいトマトさん。だけど体が重くて小川まで行けない。そこに通りかかったアリの子が、仲間の虫たちをよんできて…。さて、トマトさんは小川で泳げたのかな?
 
『秘密の島のニム』 作: ウェンディー・オルー 訳:田中亜希子  あすなろ書房 
  ニムが暮らす「秘密の島」がどこにあるのか、知っているのは、ニムとお父さんのジャックだけ。ニムとジャックの家は木の枝と流木でできていて、屋根はヤシの葉っぱ、床はかたい土。携帯電話やノートパソコンのバッテリー用のソーラーパネルとパラボラアンテナもある。友だちは、アシカやイグアナなど島の動物たち。ところがある日、ニムがるす番をしていると、1通のメールがきて…。さあ、夏休みは、秘密の島へ冒険にでかけよう!
 
 『みずたまレンズ』 作: 今村光彦  福音館書店     (6月のおすすめ)
H28年度
  「ざー、ざー。びしゃっ、ぴしゃっ。あめがはじけてつぶになる。」
ふしぎできれいなみずたまレンズ。
 雨の日に、小さな虫になったつもりで、みずたまレンズをのぞいてみよう! ふしぎなけしきに出会えるよ。 

 『かさ』 作・絵 : 太田大八  文研出版 
 雨の中、赤いかさをさしておむかえへ。
 友だちとすれちがって、ドーナツ屋さんの前を通り、横断歩道をわたって、駅で待つお父さんのところまで。
 黒一色のページに赤いかさが印象的な絵本です。 
 
  『アルド・わたしだけのひみつのともだち』 作:ジョン・バーニンガム 訳:谷川俊太郎 ほるぷ出版  (5月のおすすめ)
H28年度
  「アルドはわたしだけのともだち、ひみつのともだち。ほんとにこまったときは いつでも わたしのところにきてくれる」
 この絵本の主人公「わたし」はもひとりで過ごすことが多いのですが、心の中のひみつの友だちアルドが、孤独やつらい事からいつも救ってくれます。空想の友だちアルドは、きっと誰の心の中にもいるのかもしれませんね。
※4月23日~5月12日は「こどもの読書週間」です。ぜひこの機会に家族で本を楽しんでみませんか。
 

 
 『おおきくなるっていうことは』 文:中川ひろたか 絵:村上康成  童心社  (4月のおすすめ)
H28年度
  入学・進級おめでとう。
 おおきくなるっていうことは、どんなことかな? ひとつおおきくなったみんなに読んでもらいたい絵本です。
 
 『よい子への道』 作:おかべりか  福音館書店
  「保健室でしてはいけないこと… 1.ぬいぐるみといっしょにねる。 2.先生のけんこうしんだんをする。 3.ハンモックでねる。 4.ヤカンやバケツなどのしんたいそくていをする。」 この他にもよい子へのススメがたくさん。 ※先生のつくえのなかの真相ものってるよ。
 
 『ホームランを打ったことのない君に』 作:長谷川集平  理論社     (3月のおすすめ)
H27年度
  この絵本には、野球を通して「夢をあきらめないで!」というメッセージが込められています。
 それぞれの希望を胸に、卒業を迎える6年生のみなさんにぜひ読んで欲しい1冊です。
 作中に、長崎フォークス・出島商業・諏訪…などなど、長崎の地名が出てくるところがおもしろいですよ。
 
 『小さなあなたへ』 文:アリスマン・マギー 絵:ピーター・レイノルズ 訳:なかがわちひろ  主婦の友社
  「あのひ、わたしはあなたのちいさなゆびをかぞえ、そのいっぽんいっぽんにキスをした。」
 この絵本は、子どもの誕生から成長、自立…そして老いの場面まで、お母さんのやさしい目線で描かれています。とても切なく、でも読んだ後やさしい気持ちにつつまれます。涙なしには読めませんが、ぜひ子どもたちと一緒にお母さんに読んでほしい1冊です。
 
 『ええところ』 作:くすのきしげのり  絵:ふるしょうようこ 学研     (2月のおすすめ)
H27年度
 この絵本は、あいちゃんとともちゃんの物語です。背は低いし、力も弱い。走るのもおそいし、声も小さい。100点なんて一回もとったことない…。「わたしってええてころひとつもないなあ」とつぶやくあいちゃんに、友だちのともちゃんは「あいちゃんの手は、クラスで一番あったかい」と答えてくれます。
友だちの良いところを見つけてくれる、そして自分もそれをしようとしていくところがいいですね。この絵本の絵きは、とてもやさしい色合いで描かれていて、みなさんもつい手にとってみたくなると思います。
あいちゃんの「ええところ」を見つけてあげたともちゃんが主人公のお話『へなちょこ』もおすすめです。
 
 『ぼくのジィちゃん』 作:くすのきしげのり  絵:吉田尚令 佼成出版社
 いつもにこにこしているけど、ぼくのジィちゃんってちょっとかっこ悪い…と思うぼく。運動会のPTAリレーで急きょ、お父さんの代わりにアンカーとして出場することになったジィちゃん。かっこ悪いジィちゃんが最高にかっこいいジィちゃんに大変身!スピード感と迫力のあるジィちゃんの走りに引き込まれてしまいます。苦手なことに悩む子どもが勇気をもらえる1冊です。
 
   『十二支のはじまり』 文:岩崎京子  画:二俣英五郎 教育画劇     (1月のおすすめ)
H27年度
  2016年は申年です。干支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥と順番が決まっていますが、この順番はどのように決められたのでしょうか?この絵本にはその理由がわかりやすく描かれています。どうして猫が干支の中に入っていないのかという疑問も解決してくれる楽しい絵本です。
 
 『いのちをいただく』 文:内田美智子  絵:諸江和美 西日本新聞社
  「食べ物を粗末にしてはいけない」と頭ではわかっていても、食べ物があふれている今の時代に、食べ物のありがたさを実感するのは難しいかもしれません。「食」について考えるとき、ぜひ読んでほしい1冊です。「食」だけにとどまらず、「いのち」、「仕事」についても考えさせられる絵本なので、ぜひ、御家族で読んでみてください。
 
 『まどからのおくりもの』 作:五味太郎    偕成社      (12月のおすすめ)
H27年度
  クリスマスの木で思い浮かぶのは、五味太郎さんのしかけ絵本です。サンタクロースさんがみんなのおうちへプレゼントを届けるのですが、窓から中の様子を見て、プレゼントを選び、投げ入れます。しかし、ページをめくると家の中の様子はあれれ・・・の光景が。
 ページをめくるたびに次は誰だろう?と想像力がふくらみ、何度読んでも(大人になっても)どきどきわくわく楽しい絵本です。
 
 『ぐりとぐらのおきゃくさま』 作:なかがわりえこ  絵:やまわきゆりこ  福音館書店
  おなじみの「ぐりとぐら」シリーズのクリスマスのおはなしです。
 ぐりとぐらが雪の上の大きなあしあとをつけていくと、ぐりとぐらの家の前できえていました。ドアをあけると大きなながぐつ。中へ入ると、まっかなオーバーに、まっしろなえりまき、まっかなぼうしに・・・てぶくろにくつした。そしてへやのすみにはとても大きなふくろがおいてありました。うれしいおきゃくさまですね。ぐりとぐらと一緒にどきどきわくわくしながらおはなしがすすんでいきます。
 「ぐりとぐら」にでてきた、あのおいしそうなカステラも登場しますよ。
 
  『わたしのいもうと』 作:松谷みよ子  絵:味戸ケイコ  偕成社      (11月のおすすめ)
H27年度
  小学校4年生のいもうとは、転校した学校でいじめにあい、一人ぼっちになったいもうとはやがて学校へ行かなくなります。いじめた子たちは中学生になって… 高校生になって… でも、いもうとはずっとへやにとじこもって、ふりむいてくれないのです。
 小学生の時に読んで、衝撃をうけた一冊です。最後の手紙は、何度読んでもむねにこみあげてくるものがあります。
 「わたしをいじめたひとたちは、もうわたしをわすれてしまったでしょうね あそびたかったのに べんきょうしたかったのに」
 心に残る本との出会いは大人になっても忘れないものです。たくさんの子どもたちに読んでほしいと思います。そして、子どもたちの心に残って忘れてほしくない一冊です。
 
  『さっちゃんのまほうのて』 共同制作:たばたせいいち のべあきこ しざわさよこ  偕成社
  生まれつき右の手のいつつのゆびがないさっちゃん。
 「おかあさん、さちこのてはどうしてみんなとちがうの?どうしてみんなみたいにゆびがないの?どうしてなの?」
ときくさっちゃんをおかあさんはぎゅっとだきしめ、とてもしんけんな声でていねいに説明してあげます。おとうさんは、「さちこのてはまるでまほうのてだね。」とさっちゃんをゆうきづけてくれます。そんな両親にささえられ、さっちゃんは現実をうけいれ力強く生きていきます。せつなく、悲しいおはなしですが、読んでいるこちらがゆうきづけられる、元気をもらえる作品です。
 
   
 『ハロウィーンってなあに?』 作:クリステル・デモワノ  訳:中島さおり  主婦の友社    (10月のおすすめ) 
H27年度
  日本でもすっかり秋のイベントとして定着したハロウィンですが、子どもに「ハロウィンって何?」と聞かれて、説明に悩んでしまうことも多いかもしれません。この絵本は、日本でははじめてのハロウィンの絵本で、ハロウィンのことを知らない魔女の女の子におばあちゃんがくわしく教えてくれるというストーリーで、ハロウィンのことがとてもわかりやすくかいてあります。ハロウィンのことを知ると、よりいっそうハロウィンを楽しめるかもしれませんね。
 
 『ねずみくんとおんがくかい』 作:なかえよしを 絵:上野紀子  ポプラ社
  低学年に大人気の「ねずみくんの絵本」シリーズの中の一冊です。
ペンギンさんに「ぼくのおんがくかいにこのトランペットをふいてくれない?」とたのまれたねずみくん。でも、ちいさいねずみくんのちからではトランペットがふけません。そこで、いろいろなどうぶつに楽器をとりかえてもらおうとたのんだのですが・・・
さて、ねずみくんはおんがくかいにさんかすることができたのでしょうか・・・。
「ねずみくんの絵本」シリーズはちょっとわらえる、かわいいねずみくんのおはなしがいっぱいです。
 
   『くまの子ウーフの絵本 お月さんはきつねがすき?』 作:神沢利子 絵:井上洋介  ポプラ社   (9月のおすすめ)
H27年度
  秋はお月見の季節ですね。でも最近はお月見を知らない子どもたちも多いそうです。お月見と言えば、お団子、すすき、うさぎが思い浮かびますが、この絵本の中でお月見の花を取りに出かけたウーフは、きつねのツネタに「お月さんはきつねがすきさ。」といわれます。お月さんが本当にすきなのは?
今年の十五夜(中秋の名月)は、9月27日の日曜日になっているので、家族でお月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
 
   『ズッコケ三人組の大運動会』 作:那須正幹 絵:前川かずお  ポプラ社
  小学6年生のハチベエ、ハカセ、モーちゃんが登場するズッコケ三人組シリーズ。子どもの頃に夢中になって読んだお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。この『大運動会』では、かけっこが得意なハチベエも、苦手なハカセとモーちゃんも運動会に向けて大特訓・・・果たして本番はどうなるのでしょう?
かけっこが速くなる方法も必見です!!

 
  『れいぞうこのなつやすみ』 作:村上しいこ 絵:長谷川義史  PHP研究所   (8月のおすすめ)
H27年度
 家庭で大活躍のれいぞうこ。特に夏には欠かせないれいぞうこが、ある日、冷やすのをやめてしまいます。そして、いつのまにか目とはなとでっかい口ができたれいぞうこは「わたしもなつやすみをもらって、いっかいプールへいってみたい」と言い出します。さあ、れいぞうこの夏休みはどんな夏休みになるのでしょうか・・・・
 この他、『ストーブのふゆやすみ』 『ランドセルのはるやすみ』 『すいはんきのあきやすみ』など、身近なものが登場するシリーズになっています。

 
 『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』 編:くさばよしみ 絵:中川 学  汐文社   (7月のおすすめ)   
H27年度
  2012年、ブラジルのリオデジャネイロで開かれた国際会議。南米のウルグアイのムヒカ大統領の行ったスピーチが、子どもにもわかりやすい表現で絵本になっています。
 「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである。とても印象に残った一節です。
 ほんとうの幸せとはなんだろう・・・家族で一緒に考えたり、話し合ったりするきっかけとなる一冊だと思います。
 今年度の課題図書(西日本読書感想画)にもなっています。

 
  『おじさんのかさ』 作:絵 作野洋子  講談社  (6月のおすすめ)  
H27年度  
  おじさんはとってもりっぱなかさをもってましたが、雨がふってもかさをひらくことはありません。かさがぬれないようにするためです。(おかしいですね・・・)しかし、ある日ついにかさをひらいてしまいます。
「あめがふったらポンポロロン あめがふったらピッチャンチャン。」
 げんきよくうちにかえったおじさんは、しっかりぬれたかさをみて、ぬれたかさもいいものだとうっとりします。
 うっとうしい梅雨の季節ですが、雨の音に耳を傾けてはいかがでしょう。雨の日も少し楽しくなるかもしれませんね。

 『おこだでませんように』 作:くすのきしげのり 絵:石井聖岳  小学館
  七夕といえば、短冊に思い思いの願い事を書きます。「○○がほしい。」「将来は○○になれますように。」のような願い事が多い中、主人公の「ぼく」が書いた願い事は・・・「おこだでませんように」
 「ぼく」の素直な気持ちと、最後にはそれを受けとめてくれる先生・お母さんのあたたかさが感じられる感動の一冊です。

 
 『おしいれぼうけん』 作:ふるたたるひ たばたせいいち  童心社 (5月のおすすめ) 
H27年度
  
 さくらほいくえんには、こわいものがふたつあります。
ひとつはおしいれで、もうひとつはねずみばあさんです。
子どもの頃に大好きだった絵本で、このフレーズを暗記するほど何度も読んだ一冊です。ちょっと長めですが、ほぼ鉛筆一本で描かれた世界の中に、こわいねずみばあさんの存在感と子どもたちの生き生きとした姿が描かれ、物語にぐっとひきこまれていきます。どきどきわくわく、大人もちょっと昔を思い出しながら…親子で楽しめる本です。

  『あしたえんそく!らんらんらん』 作・絵:武田美穂  理論社
 遠足の前日、わくわくしながら準備をして、さあ寝よう!でもどうしても眠れない…
楽しいことがある日の前日の子どもたちの様子を良くとらえていて、「あるある~」と共感する場面ばかりです。遠足当日、前夜睡眠不足で眠れなかった子がバスの中で寝てしまうところもおもしろいです。