夏休みの半分が過ぎ、学校には大きなけがや事件の連絡がなほっとしています。残り半分も、自分自身の命はもちろん、自分の周りの人の命も大切に過ごしてほしいと願っています。

 1945年8月9日11時2分。たった1発の原子爆弾により7万4000人もの尊い命が失われました。太平洋戦争全体では、戦争による死者は310万人ともいわれています。それから80年、日本では戦争は起きていません。しかし、いまだ世界では戦争が行われているところがあります。これから起こるかもしれない戦争をくい止め、平和な世界を築いていくために、戦争での被害を受けた方々を思い、これからのことを考える日が8月9日です。さて、今日の平和集会は、全校で「折り鶴」を歌い、各学年で考えた平和宣言を読み上げました。そして、11時2分の黙とうをおこない。原爆で犠牲となった方々に心を寄せ、平和を求める気持ちを高めました。校長の話では、平和な世界を創っていくための努力として、次の2点について考えてもらいました。1つ目は「勉強する」ことです。人が行動するとき、どのような行動をとるのかを判断します。その判断には必ず思考が伴います。その思考を深くしっかりと行うためには知識が必要です。より多くの知識をもつことで多角的に物事を考えることができるのです。人として正しい判断ができるようにするためにも、今できる勉強にしっかりと取り組んでほしいです。2つ目は、他の人のことを理解し大切に思うことです。子どもたちの生活の中で気になるのは、ちょっとした行き違いがトラブルに発展することです。心無い一言が原因になる事が多いです。特に、まだ幼い子どもたちは短い言葉で自分の不満を吐き出すことが多いので、例えば、「死ね」とか「うざい」とかいう言葉を使いがちです。もちろん、本当にそう思っていることはありません。他者に対して優しい気持ちをもって接する優しさの練習を一歩ずつ積み重ねていってほしいと思います。どうぞ、ご家庭でも、平和な世界をつくっていくためにできることを、話題の一つにしていただければ幸いです。

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